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て物流の効率化を図ることが重視される。一方で、集配送は顧客別に小ロット多頻度輸送が必要であり、貨物の特性に個別に対応していく必要がある。
そのため、幹線輸送の大量輸送に対応しつつ、効率良く迅速な集配を行うためには、これらの連結性が確保されたタイプの拠点が必要であると考えられる。
このタイプの拠点は、集配の効率化により周辺地域の交通環境の改善に寄与することが期待される。
4)域内デリバリー型
集配輸送においては、エンドユーザーと直接関わりを持つことから、多頻度小口化や取扱貨物の多様化をはじめ、多様化するユーザーのニ一ズに対応したサービスを効率良く提供していくことが重視される。
大消費地に隣接するこのタイプの拠点は、域内の集配送の効率化により地域交通環境の改善を図るとともに卸・小売機能等の併設により地域との共生を図ることが期待される。
5)臨港型
国際貨物の大部分が海上輸送により輸送されており、国際貨物の増加に対応していく上で、海上輸送に対応した物流拠点はますます重視されると考えられる。特に、製品輸入が増加する傾向にあることから、臨港型の物流拠点の配送機能は、今後、ますます重視される。
また、海上輸送の特徴である重量物の輸送にも対応していく必要がある。
6)国際臨空型
高付加価値製品や生鮮食料品などが多くみられる国際航空貨物は、量的には少ないものの著しく増加する傾向にある。国際航空貨物は実に多様な貨物特性を持つことから、特性に応じた荷扱いが重視されるとともに、短時間でエンドユーザーまで届けることが重視される。
そのため、国際航空貨物と集配送の連結性を高めた物流拠点が必要である。さらに、国際臨空型の物流拠点においては、時間的に弾力性のある運営や、通関等のCIQ施設の集積といった機能の充実により、円滑な輸出入を実現していくことが求められる。
7)臨空型
高付加価値製品や生鮮食料品などにみられる航空貨物は、短時間でエンドユーザーまで届けることが重視されるに加え、多様な貨物特性に応じた荷扱いが求められる。
そのため、航空貨物と集配送の連結性を高めた物流拠点が必要である。

 

 

 

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